アジアでの仕事(タイ、カンボジアなど)②
ベトナムは他のアジア諸国とはやや異なり、旅行者からは様々な感想が聞かれます。多くは他と比べると親しみやすさに欠けると感じているようです。また物価が高い、都市間以外の移動が難しいという意見もあります。けれどもベトナムを素晴らしいと感じている人も多くいます!ベトナムには大きな都市がホーチミンとハノイの2つしかないため、雇用の需要は乏しいです。多くの多国籍団体がベトナムに入ってきてはいますが、外国籍の人々の主な職業は教師となっています。日本語が話せる方はキャリアリンクベトナムのウェブサイト(https://kyujin.careerlink.asia/vietnam)をご覧ください。教師以外の仕事も見つかります。
ベトナムでの教師の仕事は、月収300~800ポンド(約4万~12.4万円)で、ひと月の生活費は270ポンド(約4.2万円)ほどなので、貯金はあまりできません。住宅費を節約するならゲストハウスにひと晩1.50ポンド(約230円)で泊まれますが、他の旅行者との生活は朝が大変です。
ミャンマーは政治変動が大きく、現在もほとんどの大使館(イギリス、カナダ、アメリカなど)では渡航を勧めていません。しかし、現地で本当に困っている人のために働きたいなら、良いチャンスがあるかもしれません。看護系の仕事なら、ひと月300~700ポンド(約4.6万~10.8万円)ほどの収入で、生活費はとても安く済みます。ただ、ヤンゴンでは30分おきに停電が起こり、昨年9月に報道されたような政治的に不安定な時はほとんど、あるいはまったく電力がない状態になると言われています。現在UNICEFやWHOも求人の知らせを出していますが、ミャンマーでの生活や労働環境に関する情報はほとんどありません。
ブルネイやインドネシア、東ティモールは発展が進んでいて様々な仕事があるため、他の東南アジア諸国とは大きく異なります。ブルネイは建築、土木系、そしてもちろん一般的な教師やNGOの仕事が多くあります。ブルネイの労働力の3分の1は外国籍の人によってまかなわれており、これはブルネイでは外国人が仕事に就きやすいことを示していると言えるでしょう。しかし、NGOが斡旋する仕事はどのポジションにも多くの応募があり、言葉の壁により、外国人はなかなか現地の人との思いやりのある交流ができないという不満があるようです。教師の仕事は欧米よりも収入が高く、資格(TEFLよりCELTAが好まれます)にもよりますが年収21,000~38,000ポンド(約327万~592万円)ほどになります。ただ、物価の高い国でもあるので、アパートなどを借りて暮らすには月に約1,500ポンド(およそ23万円)ほどかかります!
仕事は他にも経理、経営、エンジニアリング、ケータリングなどがあります。ブルネイでの職探しならwww.4icj.com/bnがうってつけです。このサイトではオペアやインターンシップ、新卒者向けの仕事などの求人も掲載されています。ただ、この国ではお酒を買うことも飲むこともできないということをお忘れなく!
インドネシアはアジアの先進国に急成長した国の一つです。この国を深く気に入り、滞在を決めた旅行者や休暇中の人達は、ジャカルタやバリなどの観光地に魅了されます。バリ島での教師の仕事は、金曜の午後にサーフィンスクールに行って自分の生徒とサーフィンを学んだりできたりもして、とても魅力的です。きつい仕事ではありますが、エンジニア系や建築・土木系の仕事も多くあります。それでも月収500~1000ポンド(約7.7万~15.5万円)くらいになります。
東ティモールは金、石油、天然ガス、マンガン、大理石などの天然資源の取引で富と名声を得ました。ご期待の通り、天然資源産業の仕事が多く、また石油産業も資格があれば仕事に困らないでしょう。OilJobFinderにはよくこの地域での石油関係の求人票が掲載されています。ただ、安全面の問題はあるかもしれません。東ティモールはこの数年、国勢の不安に悩まされています。2006年の暴動では多くの死者を出し2万人を超える人々が避難を余儀なくされました。
各国の入国に関する規則、規制についての詳しい情報は、大使館のホームページに掲載されています。また、東南アジア諸国に関する意見や体験談などを掲載した多くのウェブサイトがインターネットで見ることができます。多くの国は観光国として売り出していますが、他にもまだまだ素晴らしい魅力があります。自分がこれらの国のどこかで働くのであって、よくいるバックパッカーのように、毎晩飲み騒ぎに行くのではないことを忘れないでください。カンボジアなのかブルネイなのか、どこで働くにせよ幸運をお祈りします。良い旅を!