アジアでの仕事(タイ、カンボジアなど)①
バックパッカーが行き交う光景で良く知られる東南アジアですが、未来の職場として見過ごされがちです。タイ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム、ブルネイ、東ティモール、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポールで構成される東南アジアの国々は、人々の親切なおもてなしや親しみやすさ、ゆったりした生活スタイルが有名で働き、暮らし、冒険の場として最高です。ただ注意しておきたいのは、時間を守ること、正直であること、テンポの良さを重視するなら、東南アジアは向かないでしょう。けれども、ゆったりとした生活を楽しみ、時計をしない生活という考え方を好み(「今何時?」と聞くこともなく)、親しみやすくて、知性が高く、面白い人々と過ごすことを楽しむことができれば、東南アジアは理想的な目的地と言えるでしょう。多くの人たちが旅行で東南アジアを訪れ、この国々を本当に好きだと感じ、ここに留まるのです。とにかくこの地域は、2ヶ月でも、2年でも、一生でも、生活と仕事を共に楽しんで過ごせる美しい場所なのです!
東南アジアの国々はどこも入国前にビザを入手することを求めています。現地に到着してからビザの申請が求められる国もありますが、事前に申請しておく方が簡単で費用も安く済むし安心です!ビザの申請は簡単で、対象の国の大使館のサイトから申請書をダウンロードし、パスポートと申請代金と共に最寄りの大使館に送るだけで、たいてい数日で処理されます。アジアの国で働くには、各国で規則がそれぞれ異なりますが、就労許可が必要です。各国の申請についての詳しい情報を知る一番の方法は、やはり大使館のサイトです。
東南アジア諸国の中で、おそらくタイが近年で最も好ましい旅先となっています。タイでの最も知られている求人広告は英語教員の仕事で、TEFLの教員資格認定があるかどうかにもよりますが、月収600~1500ポンド(約9~23万円)ほど稼ぐことができます。教鞭をとることのできる学校は私立の語学学校から、タイの学校、インターナショナルスクールなど、どこで働きたいかにより多くで可能です。タイの学校なら地元の文化に溶け込むのにもってこいです。一方、インターナショナルスクールや語学学校は、真剣に取り組んでくれる、教員資格をもった先生に向いています(また、旅行者などが気軽に勤めることはできません)!
タイでの休日は、ビーチに行くのが最も有名です。白い砂、透き通った青い海、まばゆい陽射し、カクテルなどを思い浮かべれば、心に描いた絵はほぼ完成です。!スキューバダイビングが好きなら、タイの南にある島(いくつかあげるなら、タオ島、パンガン島、サムイ島、プ―ケット、ランター島など)は、サンゴ礁が世界的に有名です。多くの団体が訓練を受けたスキューバダイバーを雇っていますし、現地で訓練を受けてから働くことも可能です!マレーシアとタイは世界でも屈指のダイビングスポットを擁していますが、アジア中にダイビングの仕事はあります。PADIのウェブサイト(www.padi.com)をチェックしてみましょう。
タイは、観光で訪れるには割高ですが、生活するのには比較的お金はかかりません。長期で部屋を借りる場合、タイの多くで割引してもらうことができます。ひと月の生活費は住む所にもよりますが、平均150~500ポンド(約2万~7.7万円)で、旅行やパーティーも可能でしょう!
カンボジアは美しい国ですが、ブルネイやシンガポールなど、東アジアの裕福な国々と比べて発展はずいぶん遅れています。また、カンボジアでの生活は必要最低限の暮らしに戻ることとなるでしょう。多くのNGO団体が看護士や理学療法士などからエンジニアや教師まで、様々な職業を斡旋してくれます。
医療関係の仕事は最も人気があり、またソーシャルワーカーは現在需要が高く、雇用者によりますが(高報酬のNGOもありますが、そうでもないところもあります)月収150~750ポンド(約2万~11.5万円)ほど稼ぐことができます。NGOに雇用してもらえれば、住宅費不要でホテルやゲストハウスなど、好みの住まいを提供してくれます。もし自分でアパートなどに住みたければ、(他の国と同様に)たいてい1年契約で借りることができますし、カンボジアでならバイク・ハイヤー込みでひと月200ポンド(約3万円ほど)で済むでしょう!
ラオスは東南アジア諸国で最後進国の一つです。国内での移動は主にバスしかありませんが、気持ちの良い風の吹く山道を走ります。長期で働ける仕事はあまりありませんが、旅行の途中でお金を貯める必要がなければ、ヴァンヴィエン(チュービングのメッカです!)なら良い仕事があることもあります。ヴァンヴィエンは間違いなくアジアの遊びのメッカで、チュービングで川下りをして、1日飲んで遊ぶのは当たり前です。ラオスは美しく、穏やかで、のんびりとしていて、マイペンライ(大丈夫!)というアジアの精神を包み込んだような国です。この地で働けたとしてもお金はもらえませんが、雇い主が宿、食事や飲み物(つまりお酒!)を提供してくれます。たいていは数時間チュービングのルートでビラ配りをすると、その日お礼として自宅に泊めてくれます(また、賃金の支払いがないので就労許可を得る必要もありません)。つまり、タダでチュービングをして、現地の人々と触れ合い、3m程の高さのブランコから川に飛び込んで、酒に酔うことができるのです!
ラオスでは、NGOに認められなければ就労許可を得るのは難しいのですが、運営されているNGOもほとんどありません。ただ、この地域では、エコロジ―、保全活動、医療関係で多くのボランティアの機会があります。最も信頼性の高いラオスの山岳民族と協力して行うボケオ県の森林保全プロジェクトに関する詳細はThe Gibbon Experience オフィシャルサイト(https://www.gibbonexperience.org/)をご覧ください。