外国人が東南アジアで仕事を見つける方法(2)
現地の言葉&文化
現地の言葉を学ぼう
東南アジア諸国の国の多くでは、英語しかできなくてもまだ何とかなりますが、現地の言葉でコミュニケーションをとる能力があれば、職探しの際に大きなアドバンテージとなるでしょう。また、現地の言葉が分かれば、現地での生活を楽しむことができます。
様々ことに挑戦しよう
就職活動は広い視野を持って行いましょう。ただひたすら履歴書を見せて回るようなやり方は決してせず、ゴールに辿り着くまで複数のアプローチをしましょう。人材スカウト会社一本やりでは不十分です。人材スカウト会社はクライアントからの依頼をもとに仕事をするということを忘れないでください。そしてそのクライアントは優れた能力を求める企業であり、その候補となる人材は「商品」なのです。そのため、人材スカウト会社は自分の手にある案件に大きく頼っています。就職希望者に会う職種が彼らの案件の中にあった時だけ仕事の斡旋を行うことができるのですが、それでは時間がかかってしまいます。人材スカウト会社が全てのチャンスを与えてくれるわけではありません。企業は様々な手段で人材を見つけるので、先を見越して要領よくやるに越したことはないのです。仕事情報誌やオンラインのでの仕事探しを続けておきましょう。一番は、自分が働きたい会社に直接関わりを持てるようにすることです。
柔軟な考えを持ちましょう
もし柔軟に考えるということできていない場合は、自分の国から出ることについて、あるいは在留契約が切れた際にその国に残ることについて、もう一度考えてみましょう。東南アジア諸国の多くは急成長中の市場です。とてもエキサイティングなところですが、自分の国と同じ様に考えてはいけません。現地の企業は多国籍企業とは大きく異なるため、多国籍企業からの転身の場合はカルチャーショックを受ける覚悟が必要です。現地の企業での労働環境は別物です。ありのままの現地の人々を受け入れる努力をしましょう。最終的には自分が現地の人々を変えるのではなく、彼らに変えられることとなるでしょう。よその国にいるときはその国の文化、伝統を重んじなくてはいけません。それができなければ、そこでの生活は生き地獄と化すでしょう。要するに、新しい体験がしたいというなら、全てを理解し受け容れることです。
思慮深く
海外赴任で失敗することはよくあることで、根本的な原因は、配偶者か、子ども、あるいはその両方が新しい環境になじむことができないことが多いです。
新しくよその国へ引っ越すことは家族全員に影響を及ぼすので、慎重に考えなくてはなりません。海外へ移り住むことが、自分だけではなく家族が望むことであることか確かにしておきましょう。配偶者が幸せでいられないと、間違いなく自分の仕事にも悪い影響が出ます。
東南アジア諸国の多くでは、欧米スタイルの住宅や教育は非常に高額か、とても見つけられないような所にあります。雇用契約の中に住居や教育の手当を盛り込むことができなければ、急いで決めてしまう前にこの件について慎重に考えましょう。
一つの地域でも多くの違い
東南アジアは地理的に一つの場所ではなく、驚くほど違いがあります。大抵の人は農村地域のラオスよりもシンガポールの方がずっと暮らしやすいでしょう。また、シンガポールや香港のようなところでは雇用のチャンスもずいぶん多くあるでしょう。実際この二つの都市は、他の東南アジアの国々で暮らすのに比べて、慣れなくてはいけないことが少ないので、初めて外国で暮らす人には最高の入り口と言えるかもしれません。
東南アジアでは多くの国が就労規制を設けており、人事部は不必要にそういった面倒な手続きをしたいとは思いません。伝統的にシンガポールと香港は、外国人の受け入れに寛容で、収入も欧米の水準から遠くないのです(生活費も同様です)。
変わり続ける背景
かつては外国人居住者は独占的に西からやって来ました。しかし最近はよりワールドワイドで競争が激しい傾向にあります。東南アジアにはインドから人々が多く流れてきており、アジア人の需要が求められています。彼らは西からやってくる人より、東南アジアの文化や言語に親しんでいます。アジアからの外国人居住者は、現地の条件に合わせて働いてくれるので、雇用コストを抑えることができます。アジアの皆さんは、仕事ができて、学ぶ意欲があり、現地の条件に合わせることができれば、採用の可能性は大きいです。どこの国のパスポートを持っていようと大きな問題ではありません。契約を交わす価値があると思ったら決断を下しましょう。
法を守る
中には正規の就労許可なしでの仕事を提示してくる会社もあるでしょう。魅力的でリスクがないように見えるかもしれませんが、そういった申し出は断ることを強くお勧めします。自分の国できちんと法に従っているのに、よその国で法を破る理由はありません。移民法にも税法にも絶対に触れないようにしましょう。
大事なことを言い忘れていました。もう少しの辛抱です。
もし即座に結果が出ることを期待しているなら、がっかりするだけです。新たに職を得るのは世界中どこでも時間のかかることだし、自分の国以外で職探しをするならなおさらです。また、休暇で訪れたときと、仕事で実際に移り住んだときの、現地の印象は大きく違うでしょう。5つ星のリゾート施設で暮らすということはないとは思いますが、長く滞在するなら現地の文化の違いや労働水準を受け入れる必要があります。経験豊かになれることですし、カルチャーショックを楽しみましょう。
ここまでのアドバイスがお役に立つことを願っています。…
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